taketakechopの小話の世界

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中学2年 古文「扇の的」訳 前編「矢を射る前」②

前編「矢を射る前」②は、

「4柱の神様に祈念して、矢を放つ直前」までが描かれています。

前編「矢を射る前」②

源義経」から指名された「那須与一」が覚悟を決めます。

一回辞退しますが、許されず。
そのまま拒み続ければ=死、失敗しても=死、もう成功(=扇を矢で射る)するしか、「生き延びる」道はありません。
与一絶体絶命の状況です。

そんな状況での「神頼み」です。

与一のセリフ1行目
・4柱にお願いします。※柱=神様を数える語。
八幡大菩薩八幡神=「御祭神=応神天皇」から、「皇祖神」=「鎮護国家の神」であるため、
奈良の大仏建立」のときも、「道教問題」のときも、御神託を求めたのは、「八幡神(=宇佐神宮)」でした。
・日光の権現=栃木県日光市のニ荒山(ふたらさん)神社。宇都宮=栃木県宇都宮市のニ荒山(ふたあらやま)神社。ともに御祭神=二荒山です。

与一のセリフ2行目
・「この矢が外れたら、自害します。だから、外させなさるな。」とお願いしているのですが、もう命令口調です。
 「外させたもうな」の「な」=禁止の「な」です。

セリフ終わり
・目を開けたら、風が弱まり、波も収まり、扇が揺れてない。
 =射やすくなった。
 =神様に祈りが通じた。=奇跡。



「後編」は「与一が矢を放った後」です。
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