中学国語では、
「付属語」が
ないがしろにされているように感じます。
理由は、
割り当てられている時間数が
圧倒的に少ないからです。
習う時間が少ないため、
適当になっているような感じがします。
しかし、
文の意味を決めるのは、「付属語」なので、
「付属語」は、重要です。
付属語
付属語は、
「活用」するか、「活用」しないかで、
「助動詞」と「助詞」に分かれます。
活用する=助動詞
活用しない=助詞
助動詞には「動」という漢字が入っているので、
「動=活用あり」と覚えると、
こんがらないかもしれません。
今回は、
「付属語」の中の「助詞」の中の「格助詞」です。
助詞
中学国語では、
4種類の「助詞」を勉強します。
「格助詞」
「副助詞」
「接続助詞」
「終助詞」
です。
この4種類は、2つに分けることが出来ます。
「関係系」と「意味系」です。
「関係系」は、「文節と文節」の関係のみを作る「助詞」です。
「意味系」は、「意味」を持つ「助詞」です。
「関係系」の助詞は、
「格助詞」と「接続助詞」です。
「意味系」の助詞は、
「副助詞」と「終助詞」です。
格助詞
「格助詞」は、基本「意味」を持っていません。
「格」とは、
英語で耳にする「主格」「目的格」「所有格」の「格」のことで、
文法において、「格」=「関係」と考えて差し支え無いです。
「関係系」なので、「文節と文節」の関係のみを作ります。
作る関係は、
「主語・述語の関係」
「修飾・被修飾の関係」
「並列の関係」です。
例えば、
「うさぎ〇」「食べる」の場合 ※〇は、空欄と考えて下さい。
〇の部分に格助詞「が」が入ると、
「うさぎが」=「動作主の格」になり、
「うさぎが」「食べる」の2文節で「主語・述語の関係」を作ります。
しかし、
〇の部分に格助詞「を」が入ると、
「うさぎを」=「動作の対象の格」になり、
「うさぎを」「食べる」の2文節で、「修飾・被修飾の関係」を作ります。
また
〇の部分に格助詞「と」が入ると、
「うさぎと」=「動作の共同者の格」となり、
「うさぎと」「食べる」の2文節で、「修飾・被修飾の関係」を作ります。
ややこやしくなりますが、
「うさぎと」「私が」「食べる」の場合は、
「うさぎと」=「動作主と並列の格」となり、
「うさぎと」「私が」の2文節で、「修飾・被修飾の関係」を作ります。
さらに、やややこやしい話
「私がうさぎと食べる」「うさぎと私が食べる」の違い
「私が」「うさぎと」「食べる」の場合は、
主語は、「私が」だけですが、
「うさぎと」「私が」「食べる」の場合は、
「うさぎ」と「私が」のダブル主語(=主部)になります。
同じ格助詞「と」なのですが、
修飾した相手(「述語」「主語」)によって、
作る格が変わる(「動作の共同者格」「動作主の並列格」)ので、
成分も変わります。
「格助詞」の種類
中学国語では、
教科書に出ている
「が・の・を・に・へ・より・と・から・で・や」を、基本、扱うので、
これらを暗記すると良いです。
一般的な語呂合わせは、
「鬼より 殿が 部屋から 出」
を に より と の が へ や から で
「鬼が 戸より 出 空の 部屋」
を に が と より で から の へ や
などがありますが、
自分は、
オリジナルの語呂合わせ、
「蛾の鬼 屁より 戸から 出や」
が の を に へ より と から で や
を使っています。
taketakechop.hatenablog.com
意味は、
「蛾の鬼」がいまして、
おなら(=屁)を出そうとしていたので、
おならを出すのではなく、
自分が戸から出なさいヨ」といった感じです。
taketakechop.hatenablog.com
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