「名詞」とは、何か?
「名詞」について、
国語2(光村図書)=中学校の教科書には、
次のような説明が載っています。
①名詞とは、
活用しない自立語のうち、
「が・は・も」などをともなって、
主語になれる単語を体言という。
品詞では、
名詞がこれに当たる。
②名詞は、
生き物・物・事柄などを表す。
③名詞には、
普通名詞・代名詞・固有名詞・数詞・形式名詞がある。
①は、用法についての説明です。
②は、意味するものの説明です。
③は、種類の説明です。
では、
名詞の「根っこ」を探します。
上の3つの中から「根っこ」を探すなら、
②が良いと思います。
品詞の「根っこ」は、何か?
品詞は、
大きく「意味系」と「関係系」に分かれます。
「名詞」は、「意味系」の品詞です。
「意味系」の品詞とは、
何かの内容を表している品詞のことで、
名詞が表しているのは、何かというと、
それは、「名前」です。
というわけで、
名詞の「根っこ」は、
「名詞=名前を表す品詞」になります。
もう少し覚えることができる人は、
何の名前を表しているのか、覚えると良いかもしれません。
何の名前を表しているのか。
名詞は、
「もの」「こと」「さま」の名前を表しています。
教科書の
「名詞は、生き物・物・事柄などを表す。」という説明を、
「もの」「こと」「さま」に当てはめると、
「生き物・物」=「もの」
「事柄」=「こと」
「など」に含まれているもの=「さま」
になります。
まとめ
「名詞」は、
「もの」「こと」「さま」の名前を
表す言葉です。
さらに余裕のある人
その名詞が
「もの」「こと」「さま」のどれを表しているのかは、
国語辞典で意味を引いたとき、
その文末の言葉で判断することが出来ます。
例えば、
「勉強」の意味を引くと、
①「学問や仕事など物事に努め励むこと。」
②「知識や技能を学ぶこと。」
とあります。
文末の言葉が「こと」なので、
勉強は、「こと」の名前になります。
「元気」の意味を引くと、
①「活動の根本となる気力。」
②「健康なさま。」
とあります。
「活動の根本となる気力。」の意味の場合は、「もの」の名前で、
「健康なさま。」の意味の場合は、「さま」の名前となります。
次回は、
名詞+「する」⇒サ変の動詞化するものと、
名詞+「だ」 ⇒形容動詞化するもの
についての小話です。
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