詩の中のプラス表現・マイナス表現を確認することで、
どこがテストに出やすいか、予測することができます。
出るときは、
プラス表現・マイナス表現、どちらも出るのですが、
どちらかというとマイナス表現の方が出やすいです。
しかし、
もっとも出やすいのは、
「表現の裏返し」です。
見た目は、マイナス表現なんだけど、根っこは、プラスだったり、
逆に、
見た目は、プラス表現なんだけど、根っこは、マイナスだったりするところです。
この『挨拶ー原爆の写真によせてー』でいうと、
下の❶と❷が該当するので、そこに関する問題を集めてみました。
❶に関する問題
解くポイント
主題に沿って解きます。
この詩の主題は、「原爆に油断しないで」です。
※勿論、授業者が違う主題を言っていたら、その主題に従ってください。
一般的には、「原爆に油断しないで」です。
選択肢も、全部読んではいけません。
訳が分からくなるように作ってあるので、ポイントで比較します。
下の緑マーカーが比較ポイントです。
主題の「原爆に油断しないで」に沿うものを選んでください。
答え
選択肢のタイプ①=ウ
「危機感のなさ」=油断している
選択肢のタイプ②=エ
「疑わない表情」=油断している
選択肢のタイプ③=イ
解説は、のちほど。
この3つの中だと、
選択肢タイプ③が難しかったと思います。
この問題が難しいのは、
①主題「原爆に油断しないで」と関係ないのと、
②「りつぜん」した理由
「マイナスのとき、なぜプラスの顔をしているのか」
からズレているからです。
この出題者の答えの根拠は、
「原爆が落ちたときの顔を思い浮かべたから。」
とあります。
しかし、
被爆した人たちが原爆を警戒していようが、
油断していようが、
原爆を落とされたとき、
警戒、油断に関係なく、
その顔を見た人は、
恐ろしさに震えおののく(=慄然)でしょう。
というわけで、
この答えには、
主題の「原爆に油断しないで」が関係しておらず、
また、
詩の中にある「慄然する」理由である
「危険なときに、なぜ、安らかに美しい顔をいているのか?」
からもズレているため、
難しい問題(あまりよくない問題)だと感じるのではないでしょうか。
イメージ
❷に関する問題
この問題も、
主題の「原爆に油断しないで」に沿うものを選んでください。
下のマーカーが比較ポイントです。
答え
問題❷タイプ①
選ぶものは、
表現がプラスで、内容が「油断」だと判断できるものです。
上の条件に該当するものは、「ア」と「ウ」で、候補が2つあります。
さらに検討が必要なため、
マーカーの上の情報で、判断します。
「ア」=原爆は、落ちない。
「ウ」=原爆は、落ちるかもしれない。
とあるので、より「油断」が強い「ア」が正解です。
問題❷タイプ②
「批判」「避難」「警告」「強い意志」の中で、
主題「原爆に油断しないで」に沿うのは、「警告」なので、
答えは、ウです。
というわけで、
この『挨拶ー原爆の写真によせてー』の問題を解くときは、
まず、主題「原爆に油断しないで」に沿うと、正解率が上がるようになっています。
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