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デンゼル・ワシントンとリドリー&トニーのスコット兄弟の映画

 2012年に弟のトニー・スコット監督が亡くなったから、6年経ちますが、弟の死以来、兄のリドリー・スコット監督は、精力的な映画製作を行っているのが印象的です。これまでは、おおよそ10年で6本だった制作ペースが、2012年以降は、1年に1本のペースで映画を製作しています。

●リドリースコット(兄)
 1977年、40歳のときに『デュエリスト/決闘者』で監督デビュー。2年後の2作目の『エイリアン』で世界的な監督に。2000年の『グラディエーター』では、第73回アカデミー賞作品賞を受賞。最新作は、2017年の『ゲティ家の身代金』。

●トニー・スコット(弟)
 1983年、39歳のときに、デヴィッド・ボウイ主演の『ハンガー』で監督デビュー。2作目の『トップガン』(1986年)、3作目の『ビバリーヒルズ・コップ2』(1987年)の大ヒットで、80年代を代表する人気監督に。最後の作品は、2010年の『アンストッパブル』。2012年に他界。

 そして、このスコット兄弟と縁の深い俳優がデンゼル・ワシントンです。特に弟のトニー・スコットは、2000年以降6本の映画を監督していますが、そのうち4本がデンゼル・ワシントン主演です。兄のリドリー・スコットもデンゼル・ワシントン主演で、1本映画を製作しています。

 そんなスコット兄弟による、デンゼル・ワシントン主演映画です。

 

始まりは、『クリムゾン・タイド』だった。

『クリムゾン・タイド』(1995年)

クリムゾン・タイド (吹替版)

 監督トニー・スコット

 キューバ危機の際、ソ連潜水艦内で実際に起きた出来事をモデルにした潜水艦映画です。トニー・スコットの8本目の監督作品で、デンゼル・ワシントンを初めて主演に迎えました。共演は、『フレンチ・コネクション』のジーン・ハックマンで、ちなみに2人の初共演は、1986年の『キングの報酬』です。

 

『マイ・ボディガード』(2004年)

Man On Fire (字幕版)

監督トニー・スコット

 生きる気力を失った男が、誘拐が多発するメキシコ・シティで9歳の少女のボディーガードの仕事を引き受けたのだが…。9年ぶりにデンゼル・ワシントンを主演に迎えて制作されたトニー・スコット12本目の監督作品です。脚本は、『L.A.コンフィデンシャル』『ミスティック・リバー』『ダレン・シャン 若きバンパイアと奇怪なサーカス 』のブライアン・ヘルゲランドです。

 

『デジャヴ』(2006年)

デジャヴ (吹替版)

監督トニー・スコット

 ニューオリンズでフェリー爆発事故が発生し、米国連邦捜査機関ATFのダグ・カーリンは、FBIの協力を要請され、監視システム「スノーホワイト」に記録された4日と6時間前の映像を見せられる…。『マイ・ボディガード』の次の次の作品がこの『デジャブ』で、トニー・スコットは、ここから3本連続でデンゼンル・ワシントン主演作品を監督します。この中では一番好きな映画ですが、世間的には科学考証の評価が低いようです。僕は、そのあたりにこだわりがないので、気にならなかったです。

  

 

 

『アメリカン・ギャングスター』(2007)

アメリカン・ギャングスター (吹替版)

監督リドリー・スコット

 1968年のニューヨークを舞台に、暗黒街のカリスマと正義を貫く刑事が激突するクライム・サスペンス映画です。暗黒街のカリスマ=デンゼンル・ワシントンで、正義を貫く刑事=ラッセル・クロウです。リドリー・スコットとデンゼンル・ワシントンは、初顔合わせですが、リドリー・スコットとラッセル・クロウは、『グラディエーター 』『プロヴァンスの贈りもの』に次ぐ3本目で、このあと『ワールド・オブ・ライズ 』『ロビン・フッド 』でもラッセル・クロウを主演に迎え、計5本のラッセル・クロウ主演映画を監督しています。

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『サブウェイ123 激突』(2009年)

サブウェイ123 激突 (字幕版)

監督トニー・スコット

 ニューヨークで地下鉄ハイジャック事件が発生し、普通列車「ペラム123号」の1車両だけが乗っ取られ…。ジョン・ゴーディの小説『サブウェイ・パニック』の3度目の映画化で、犯人と交渉する運行指令官=デンゼル・ワシントンで、犯人グループのリーダーがジョン・トラボルタです。脚本は、『マイ・ボディガード』を担当したブライアン・ヘルゲランドが再び起用されました。

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サブウェイ・パニック -HDリマスター版- [Blu-ray]

1974年ウォルター・マッソー主演の『サブウェイ・パニック』

 

『アンストッパブル』(2010年)

アンストッパブル (字幕版)

監督トニー・スコット

 2001年にオハイオ州で起きた列車暴走事故をモデルにした暴走列車映画です。デンゼル・ワシントン×トニー・スコット通算5度目の作品で、トニー・スコット監督、最後の作品となりました。共演には、2009年から始まった『スター・トレック』の新シリーズで、ジェームズ・T・カークを演じているクリス・パインです。

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