サモ・ハン・キンポー
若手時代には、ブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』にも出演し、その後『燃えよデブゴン』シリーズを展開させたカンフースター。
本当かどうかは知りませんが、僕たち1970年代生まれの子供たちは、ジャッキー・チェンのお兄さん的な存在と認識しているのではないでしょうか。ちなみにジャッキー・チェンの弟的存在はユン・ピョウ。そんなサモ・ハン・キンポーが監督を務めたジャッキー映画は、普段のジャッキー映画とはどこか違う、人情味テイストが漂うカンフーアクション映画となり、僕は結構お気に入りにしていますが、どうでしょうか。
『スパルタンX』1984年
『プロジェクトA』と並ぶ80年代ジャッキーの傑作。ジャッキー・チェン&サモ・ハン・キンポー&ユンピョウ三人組が揃って出演し、スペインを舞台に、カンフーアクションとカーアクションが繰り広げられ、劇終盤で格闘するマーシャルアーツ世界王者ベニー・ユキーデとの激戦も血沸き肉踊ります。ヒロイン役のローラ・フォルネルは『サンダーアーム』でもヒロインを務めています。
スパルタンX エクストリーム・エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2014/11/26
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (2件) を見る
『五福星』1983年
ジャッキー・チェンもユン・ピョウもほとんど出てこないので、ジャッキー映画ではないのですが、サモ・ハン・キンポーの中で一番のお気に入りなのでいれました。香港では1983年度の年間ランキング1位だったそうです。ワケあり5人組がマフィアの偽札犯罪を巡って、巻き起こる大騒動です。このあと1985年に『香港発活劇エクスプレス 大福星』と『七福星』が制作されています。特に『香港発活劇エクスプレス 大福星』は、日本が舞台にとなっており、「富士急ハイランド」でロケが行われるなど思入れの強い作品です。
『サイクロンZ』1988年
『スパルタンX』に続いて、ジャッキー・チェン&サモ・ハン・キンポー&ユンピョウの三人がフル参戦する作品です。ジャッキー・チェンは弁護士です。水質汚染で訴えられた悪徳化学工場から弁護を依頼されるも、原告側の証人に一目ボレしてしまい、恋と仕事を…という筋立です。最後の敵には、『スパルタンX』で激突したベニー・ユキーデが再び登場し激突します。『スパルタンX』より人情味が増し、作品の雰囲気は『五福星』に近いような気がします。
『ナイスガイ』1997年
今作のジャッキー・チェンの役どころは、料理番組でホストを務めるカリスマス人気シェフです。制作時期は『レッド・ブロンクス』で、ジャッキー・チェンが全米進出に成功したあとで、オールオーストラリアロケで、台詞も全編英語です。ユン・ピョウは出演しておらず、サモ・ハン・キンポーもカメオ出演に留まっています。