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『巨人の星』の星飛雄馬は、入団1年目に果たして何勝したのか?

巨人の星(1) (週刊少年マガジンコミックス)

ゆけゆけ飛雄馬

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星飛雄馬、巨人軍入団までの略歴
 父の星一徹は、元巨人軍の選手。幼少期から父のスパルタ指導を受け、巨人の星を目指す。青雲高校1年時に甲子園出場。準決勝では、左門豊作率いる熊本代表「熊本農林高校」を破り、決勝進出。決勝では、生涯のライバル花形満の紅洋高校に敗れ、準優勝に終わる。甲子園大会のあと、諸事情により高校を中退。その秋に巨人軍の入団テストを受け合格。星飛雄馬は、満16歳読売巨人軍に入団しています。

星飛雄馬の16歳で入団というのは異例ですが、現実世界で探してみると、1968年の夏の甲子園で準優勝投手となった新浦壽夫が甲子園決勝戦から18日後の9月9日に巨人軍に入団を発表。高校を中退し、翌年17歳で入団という記録があります。新浦投手は、巨人→大洋→ダイエー→ヤクルトと4球団に19年在籍し、通算116勝の記録を残しています。※途中1984-1986の3年間、韓国のサムソンに在籍し、54勝を記録。

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 眼鏡の人が左門豊作です。「K」の帽子が花形満です。涙流しているのは、星とバッテリーを組む伴宙太です。ちなみに花形満の父親は「花形モーターズ」の社長で、伴宙太の父親は「伴自動車工業」の社長で、ライバルの関係にあります。

 

●シーズン1年目
 1968年、17歳の年にシーズン1年目を迎えます。この年の巨人軍のドラフト1位は、高田繁です。ちなみに高田繁は、この年の新人王を獲得しています。

 

●開幕戦

 星飛雄馬は、見事開幕1軍入り大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ )との開幕戦。明確な表記はありませんが終盤の大洋リード、2死1・3塁の場面でワンポイント登板します。星飛雄馬が登板すると、代打の代打でライバルの左門豊作が登場。初球をいきなりセンター・バックスクリーンに叩きこまれ、代打スリーランホームランを浴びます。負け投手にはなりませんでしたが、手痛いデビューとなり、星は、ベンチに戻ると2軍落ちを宣告されます。

 

●4月~7月

 4月末から6月は、主に2軍で過ごします。この時期に大リーグボール1号の開発に成功。※大リーグボール1号は、相手が構えているバットにボールを当てるという恐ろしい魔球です。

 

 時期不明ですが、作中に「予想外の7連敗」「新陣容の本多中日にたたかれたり」という情報があるので、1968年の実際の日程と照らし合わせると、6月末に再び大洋戦で1軍に復帰。2試合目の登板は、7回2対1で巨人リード、1死ランナー1・3塁の場面で、打順に左門豊作を迎えたところで、星が登板。初球、大リーグボール1号で佐門豊作をピッチャーゴロの併殺に打ち取り、リベンジに成功。その後の8回、9回を抑え巨人の勝利。明確な表記はありませんが、恐らく初セーブを記録

 

 3試合目の登板は、オールスター直前、最後の阪神タイガース。2対1で巨人リードの6回裏、無死ランナー2・3塁の場面に登板。2死ランナー2・3塁となったところで、ライバルの花形満が登場。2球目の大リーグボール1号で1塁ファールフライに打ち取ります。続く7回、8回を0点に抑え、9回裏、アウト数は不明の場面で、花形満がこの試合、二度目の打席に。1球目ファールのあと、2球目の大リーグボールでピッチャーフライに打ち取り、2打席凡退。ここも明確な表記はありませんが、このまま試合終了。恐らく2セーブ目を記録

  

 

 

●シーズン後半
 オールスター明けには「破竹の9連勝」とあるので、9勝したと思われます。また試合描写はないものの、9勝目は、2位の阪神を相手に完封勝利とあります。


 今シーズンの最終登板は、2位阪神タイガース戦。4回裏乱闘直後、球場がざわつく5回表1死ランナー1塁の場面で登板。2死ランナー1・2塁になったところで、しばらくスタメン落ち(打倒大リーグボール1号の秘密特訓をしていたため。)していた花形満が代打に登場。ツーストライク、ツーボールのあとの5球目に投じた大リーグボール1号をライトスタンド上段の看板を直撃する特大ホームランを叩きこまれます。無敵の大リーグボールがシーズン1年目で早くも破れるという波乱。さらに花形満がホーム手前で倒れ、這いつくばってホームイン。そのまま担架で病院に運ばれるなど試合結果どころではない騒ぎのため、明確な表記はないものの、恐らく敗戦投手に。

 

 この後、巨人優勝。輝ける4連覇とあり、シーズンが終了。


 分かる限りの数字をまとめると、恐らく星飛雄馬シーズン1年目の成績は、登板数は少なくとも13試合で、成績は、9勝1敗2セーブでないかと思われます。巨人投手陣の中で、この9勝という成績は、

①17勝 堀内恒夫

②11勝 金田正一城之内邦雄

④9勝 星飛雄馬高橋明

となるチーム4位の成績です。ちなみに、この年の最多勝は、阪神タイガース江夏豊の25勝で、最優秀防御率は、広島の外木場義郎の1.94でした。

 

●1968年成績 星飛雄馬(17)13試合9勝1敗2セーブ

 

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巨人の星 1?19巻セット KC

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