taketakechopの小話の世界

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120年前は、平仮名が200字以上ありました。

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平仮名とは、仮名文字の1種です。

日本語では、現在、

①漢字

②平仮名

③片仮名

④ローマ字 

の4種類の文字が使われています。

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約1億5000年前の縄文時代から、

日本列島に人は、住んでいましたが、

漢字が伝来する *1 まで、

文字は、持っていなかったと言われています。

仮名文字の歴史

五~七世紀の間に、

漢字を万葉仮名 *2として、利用しました。

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平安時代に入ると、

同時期にそれぞれの場所で、

万葉仮名から新しい仮名文字、

平仮名」と「片仮名」が生まれます。

宮中では、

女性の間で、漢字を崩して、平仮名 *3 が生まれ、

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※漢字を崩して、平易にしてできた文字です。

 

一方、寺院では、

僧の間で、漢字の一部を取って、片仮名 *4が生まれました。

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※漢字の一部を取ってできた文字です。

 

1900年(明治33年)に入ると、ようやく

明治政府によって、平仮名の統一が行われれます。

地域ごとにいろいろな平仮名が使用されていたため、

200以上の中から現在の48文字に絞られました。

落選したものは、「変体仮名」と呼ばれました。(響きが可哀そう。)

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現在でも、変体仮名は、使われていて、

例えば、

うなぎ屋さんで見られる「うなぎ」の「な」がそれです。

*1:古墳時代の401~500年の間

*2:日本語の読み方に漢字の音読をあてた仮名文字。万葉集に用いられているので、この名がついた。

*3:「平仮名」の「平」は、易しいの意。戦後になって、公的な文字となる。

*4:「片仮名」の「片」は、一部の意。昭和戦前まで、公的文字として採用。