大神実命（オオカムヅミ）と桃太郎神社

　大神実命（オオカムヅミ）は、「桃の神様」です。

　古来より桃は、邪鬼を払う呪力がある仙果 *1 と考られており、「桃の節句」は、桃の霊力により厄災を払おうとするお祭りでした。

　「記紀 *2 」の中で、イザナギ命が黄泉の国で、「見るな」のタブー *3を犯してしまった際、桃がイザナギ命を、襲ってきた八柱*4の雷神から守ったと描かれおり、桃は、この功績により、イザナギ命から「大神実命」と言う神命を賜り、神様へと昇格したそうです。

　大神実命を祀る神社としては、桃島神社（兵庫県豊岡市）や桃太郎神社 （愛知県犬山市）が有名です。

●桃太郎神社（愛知県犬山市）

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●桃太郎神社（岐阜県中津川市）

●熊野権現桃太郎神社（香川県高松市鬼無町）

「大神実命（オオカムヅミ）と桃太郎神社」でした。

*1:天界には、蟠桃園（ばんとうえん）という桃園があり、あの斉天大聖孫悟空がその桃園を管理している時期があります、すぐにクビになりますが。

*2:『古事記』と『日本書紀』のこと。

*3:妻を連れ戻しに黄泉の国に赴いた際、妻との約束を破り、御殿奥を覗き、妻の変わり果てた醜悪な姿を目の当たりにするというエピソード。

*4:神様は、一柱、二柱…と数えます。