桃太郎神社は、
愛知県の犬山市にあります。
全国にいくつかあるそうですが、
中部地区では、
犬山市の桃太郎神社が有名でしょうか。
祭神は、大神実命(おおかむづみ)*1です。
犬山桃太郎神社の特徴は、
桃太郎さんに関連するコンクリート像が多数配置されていることでしょう。
この像は、
コンクリート群像作家として知られる「浅野祥雲」による作品 *2 だそうです。
では、境内へ。
一の鳥居前では、
桃太郎さんのお供のお猿さんが桃を持ってお出迎えしています。
このコンクリート像が浅野祥雲作品です。
参道左手には、
雉、犬、猿の像が順に登場し、
二の鳥居前で、
「桃から生まれた桃太郎」状態で、
ドーンと桃太郎さんが登場。
石段*3を登ると、
眼前のひな壇に
桃太郎軍団フルメンバーが鎮座しています。
両脇の赤鬼と緑鬼のポーズもいかしています。
右手には、宝物館*4があります。
鬼の金棒や、鬼の珍宝*5が飾られています。
そして、左手に拝殿が。
犬山桃太郎神社の真骨頂、桃形鳥居をくぐり抜けると、
よりいっそう桃太郎ワールドへと誘われます。
とにかく桃推しが良いです。
桃太郎神社の由来(拝殿の向かって右側の掲示物)
神世の昔天照大御神(あまてらすおおみかみ)の
親神様伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が
黄泉の国で悪魔に追われ難儀をされた時
比良坂と言ふ所で桃の威力によって
危難を免れました命(みこと)*6は
桃に大神実命と言ふ神命を賜りまして*7
これから
後世の人々が苦しむ事があらば
お前行って助けてやってくれと仰せになりました。
後に
桃は桃太郎に生まれ変わって来て
人々を悩ます鬼が島の鬼を退治して
村を平和にされました。
村人は
その御神徳を称えてお祀りしたのが当桃太郎神社です。
その後の桃太郎(拝殿の向かって左側の掲示物)
桃太郎さんは鬼退治をして
帰ってくると
お爺さんとお婆さんに孝養をつくし
二人共やすらかに天寿を全うすると
或る日近くの山へ登り姿をかくされた
不思議な事に
その山の姿がだんだん桃のような形に見えるので
村人は
その山を桃山*8と呼んで麓に小さなお社を作って
桃太郎さんを祀りました。
桃太郎神社は
その桃山から
昭和五年現在の地へ遷座され
子供の守り神として崇敬されている。
では、帰ります。
ちなみに毎年、5月5日のこどもの日には、
桃太郎祭りが開かれているそうです。
*1:神様になった桃。
*2:五色園(愛知県日進市)、関ヶ原ウォーランド(岐阜県関ケ原市)、桃太郎神社(愛知県犬山市)が浅野祥雲作品の三大聖地と言われているらしい。
*3:真ん中のスロープは、ワイルドな時代(=昭和)に「滑り台」として利用されていたそうです。現在は、使用禁止。
*4:かつては山側にあったそうですが、放火で焼失してしまったそうです。哀し。
*5:犬がかみ切ったそうです。
*6:伊邪那岐命のこと。
*7:「賜りまして」とあるが、「賜る」は、「もらう」の謙譲語なので、「命は桃に賜りまして」は、おかしい。「命から桃は賜りまして」が正しいか。
*8:桃太郎神社の北にある山のことか(!?)。麓には、来栖神社がある。