学びて時にこれを習ふ―「論語」から
【ジャンル】漢文
【特 徴】しっかり覚えれば、点数が稼げるジャンルです。
【すべきこと】
①孔子の言行録である「論語」と「孔子」を漢字で書けるようにしましょう。
②教科書の「訓読文」を、「書き下し文」に直せるようにしておきましょう。
このとき、注意するのが、
①「之」「不亦」「乎」などの青字の読み仮名は、ひらがなで書くことです。
②黄色の「而」「矣」は、置き字なので、 原則、書き下し文には、反映しません。
(書き下し文)
子曰はく、「学びて時にこれを習ふ、また説ばしからずや。
朋遠方より来たるあり、また楽しからずや。
人知らずして慍みず、また君子ならずや。」と。
子曰はく、「故きを温めて新しきを知れば、
もつて師たるべし。」と。
子曰はく、「学びて思はざれば則ち罔し。
思ひて学ばざれば則ち殆し。」と。
子曰はく、「これを知るものは、これを好む者に如かず。
これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。」と。
③「罔シ」「殆シ」といった漢字の読みを聞かれる場合があるので、
「全文」を読めるようにしておきましょう。
(全文ひらがな文)
し いはく、「まなびて ときに これを ならふ、また よろこばしから ず や。
とも えんぽうより きたる あり、また たのしから ず や。
ひと しらずして うらみず、また くんしなら ず や。」 と。
し いはく、「ふるきを あたためて あたらしきを しれば、もつて したる べし。」 と。
し いはく、「まなびて おもはざれば すなはち くらし。
おもひて まなばざれば すなはち あやふし。」 と。
し いはく、「これをしるものは、これをこのむものにしかず」と。
「これをこのむものは、 これをたのしむものにしかず。」 と。
④「歴史的仮名遣い」と「現代仮名遣い」を対応できるようにしておきましょう。
「曰はく」⇔「曰わく」、「習ふ」⇔「習う」、「思はざれ」⇔「思わざれ」
「すなはち」⇔「すなわち」、「思ひて」⇔「思いて」、
「あやふし」⇔「あやうし」など