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中学3年 詩『初恋』島崎藤村

「詩」は、「文学的文章」のひとつです。

作者の「島崎藤村」は、
小説『破壊』が有名ですが、初めは「詩人」として、認知されます。

では、
「詩」の基本情報を押さえましょう。

①主題
②詩の形式
③連の数

【基本情報】

①主題

主題は、

題名通り「初恋」です。
恋が成就する「プラスの恋愛」です。


「出会い」から始まり、恋の行方が描かれています。
第1連=出会い
第2連=恋のきっかけ
第3連=恋愛中
第4連=恋の深まり




②詩の形式

文体上
「思ひけり」の「けり」、「あたへし」の「し」など「文語」が使われているので、
文語詩」です。

形式上
七字・五字で構成されている「七五調=定型」なので、
定型詩」です。

文体上・形式上
文語定型詩」です。


③連の数

4連」です。


【解説】

『初恋』が発表されたのは、
明治29年(=1896年)です。


1896年は、
第1回夏季オリンピックギリシャアテネで開催された年です。


ちなみに
日清戦争が1894年~1895年に勃発しています。


2022年から見ると、116年前の詩で、
日本初の「ラブソング」とみてとることもあるそうです。


116年前の詩であるため、
当時の風俗を押さえておかないと解けない問題が出る可能性もあります。
授業者が扱った「当時の風俗」は、覚えましょう。


「あげ初めし前髪」=
詳しくは、知りませんが、
「大人のしるし」として、16歳頃(?)になると前髪を挙げる(=日本髪?)風習があったそうです。
服装も、「着物」です。
イメージとしては、
樋口一葉」のような感じでしょうか。

樋口一葉は、
『初恋』発表年の1896年、24歳で亡くなっています。



あとは、
「文語詩」なので、読んでも、意味が解りません。
だいたいの訳を頭に入れておいた方が良いです。
一応、訳を載せていますが、

基本は、「授業者の訳」に従ってください。

【予想問題】



答え