部首
漢字は、いくつかのパーツから出来ていて、その共通する構成部分を「部首」と言います。漢字を覚えるときの手がかりとなる役に立つものです。
基本となる部首は、「へん(左部分)」「つくり(右部分)」「かんむり(上部分)」「あし(下部分)」「たれ(上左部分)」「にょう左下部分」「かまえ(上下左右部分)」の7種あります。今回は、「たれ」の小話です。
上から左へたらす「たれ」
「たれ」の種類の名前の付け方がよく分かりません。
「やまいだれ」の漢字と聞いて、思い浮かぶのは、「病」です。名前と名前を代表する漢字が一致しているので、とても納得がいきます。
しかし、「まだれ」、この「まだれ」の名前からは、「魔」「摩」「麻」などが思い浮かびます。どの漢字からきているのか、「まだれ」の漢字を確かめてみると、「麻垂れ」でした。「まだれ」の「ま」は、「麻」からきていました。でも、これが「なんかなー」と思うのです。「まだれ」のビジュアルは、「たれ」に点をつけて、できています。「まだれ」の意味も、「屋根・建物」です。ここは、「てんだれ」で良かったのでは、ないかと思うのです。「てんだれ」を代表する漢字も「店」で、とてもしっくりきます。
※漢和辞典では、「麻」の部首を「あさかんむり」としています。
もうひとつ、「がんだれ」、この「がんだれ」の名前から連想される漢字は、「雁」です。「がんだれ」の漢字を確認してみると、「雁垂れ」だったなので、間違いないと思います。でも、これも「なんかなー」と思います。
「がんだれ」の意味は、「がけ」です。だから、そのまま「厓(=がけ)」の漢字から取って、名前も「がいだれ」とした方が良かったのではないかと思う今日この頃です。部首の小話「なんで、そんな名前つけちゃったのか?」でした。