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飛鳥時代から昭和時代(戦前)まで、各時代の最高権力者が誰だか分かりますか?

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まず各時代が言えるでしょうか?

日本で、もっとも古い時代は、

縄文時代です。そこから、

弥生時代

古墳時代

飛鳥時代

奈良時代

平安時代

鎌倉時代

室町時代

安土桃山時代

江戸時代

明治時代

大正時代

昭和時代

平成時代

と続きます。

「平成」が今年で終わるそうなので、

来年からは、新しい時代が始まります。

このブログを読んでいる学生の人は、いないので、アレですが、

学生のとき、

覚えておくと少しばかり役に立つ知識は、

飛鳥時代~江戸時代までは、

政権の所在地にちなんで、

時代名が付けられている

ということです。

 

ざっくり言うと、

飛鳥時代は、

奈良県高市郡 明日香村(当時「飛鳥」と呼ばれた。)に

飛鳥京」が置かれていました。

奈良時代は、

奈良県奈良市に「平城京」が置かれていました。

平安時代は、

京都府京都市に「平安京」が置かれていました。

平安時代は、政権の所在地と一致せず。

鎌倉時代は、

神奈川県の鎌倉市に「鎌倉幕府」が置かれました。

室町時代は、

京都府京都市(当時「京都北小路室町」と呼ばれた。)に

室町幕府(花の御所*1)」が置かれました。

安土桃山時代

安土時代は、

滋賀県近江八幡市安土町に「安土城」が置かれました。

桃山時代は、

京都府京都市伏見区(江戸時代「桃山」と呼ばれる。)に

伏見城」が置かれました。

江戸時代は、

東京都の千代田区(当時「江戸」と呼ばれる。)に

江戸幕府江戸城」が置かれました。

法則に若干の乱れがあるので、

気になる人は、気になりますが、

こんな感じです。

もう少し統一されているとスッキリします。

例えば、

奈良時代を「平城時代」とすると

飛鳥京飛鳥時代

平城京⇒平城時代、

平安京平安時代となります。

また、

桃山時代を「伏見時代」とすると

安土城⇒安土時代、

伏見城⇒伏見時代、

江戸城⇒江戸時代となります。

 

それはさておき、本題に戻って、

今日の「お題」です。

「各時代の最高権力者が

 誰だか分かりますか?」ですが、

飛鳥時代

奈良時代

平安時代

鎌倉時代

室町時代

江戸時代

明治時代

大正時代

昭和時代(戦前)

 

では、答えです。

 

【答え】

飛鳥時代天皇

奈良時代天皇

平安時代天皇

鎌倉時代天皇

室町時代天皇

江戸時代=天皇

明治時代=天皇

大正時代=天皇

昭和時代(戦前)=天皇

 

第二次世界大戦後になるまで、

日本の最高権力者は、あくまでも「天皇です。

実質的な時の指導者は、いましたが、皆、

天皇から政権を預かるという型で政治を実践していました。

例えば、

1867年の「大政奉還」とは、

江戸幕府15代将軍の徳川慶喜

 預かっていた政権を

 明治天皇に返上した。」という出来事です。


ちにみに

教科書に出てくる

主な「時の指導者」と

任命された「役職」は、

飛鳥時代蘇我氏(大臣)聖徳太子摂政

奈良時代

平安時代藤原氏摂政・関白・太政大臣平清盛太政大臣

鎌倉時代源氏征夷大将軍

室町時代足利氏征夷大将軍

安土桃山時代織田信長(なし)豊臣秀吉(関白)

江戸時代=徳川氏征夷大将軍

明治時代=多数(総理大臣)

大正時代=多数(総理大臣)

昭和時代(戦前)=多数(総理大臣)

となります。

こう見ると、

奈良時代は、天皇の力が抜群だったのでしょう。

また

「役職なし」の織田信長は、異質ですね。

歴史上唯一、

古い権威に捕らわれなかった施政者だと言えます。

一応、織田信長は、

1577年に「右大臣」に就任*2したことがあります。

右大臣とは、

朝廷の中で、「太政大臣」「左大臣」「右大臣」に次ぐポジションです。

翌年、「右大臣」を自ら辞し、

1582年4月に

朝廷側からどれ(三職=征夷大将軍・関白・太政大臣)がほしいかという、

打診があったそうですが、

返答を保留 *3 したそうです。

その2か月後の1582年6月21日に

本能寺の変」で織田信長は、亡くなってしまうので、

保留の意図は、分からないままのですが、

何か考えがあったのでしょうね。

*1:3代将軍足利義満が造営。

*2:1577年12月29日~1578年5月15日

*3:正確には、不明だそうです。1582年5月に正親町天皇誠仁親王に対して返答しているそうですが、その内容は、分からないないそうです。