taketakechopの小話の世界

taketakechopが展開するイラスト・映画・文法にまつわる小話の世界です。

勝手に品詞分解

いつも安いが、もっと安い

スーパーで歩いていると、

お菓子売り場のPOPに目が留まったので、

いつものように品詞分解してみた。 

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上の図のようになった。

さらに詳しくみる。

いつも…頻度を表す副詞

安い…形容詞

が…逆説の接続助詞

もっと…程度を表す副詞


【分析結果】

①修飾する品詞を副詞に統一。

②同じ副詞でも、「頻度の副詞」と「程度の副詞」と種類が違う。

③主語の省略。

④同じ言葉(「安い」)を反復。→リズム感

⑤「ドラマを生む」逆説の使用。

 

個人的には、

副詞の種類(「頻度」、「程度」)が違っていたのが面白かった。

あとは、

じっと眺めていると、

省略された「値段が」「今日は」という言葉が浮かび上がってくるので、

この浮かび上がる「主語」によって、

愉しさが増減するのかもしれないと感じた。

 

最後に

同じ文構造で作文をしてみた。

・たまに 快調 でも 、すこぶる 快調だ。

(快調な日は、一年で10日程しかないのでしょうか。

 でも、今日は、珍しく「すこぶる快調だ」と言っています。

 この人にとって、

 今日が何もない一日ではありませんように。)


・たいてい 可愛い けれども 、ちょっと 可愛い。

(ご当地アイドルに対するプロデューサーの感想でしょうか。

 「かわいいは、かわいいのだけど…ちょっとだけだなあ」と。

 人気が出ますように。)