主人公がプレイヤーの作品
①『ナチュラル』1984年
・1920年~1930年のアメリカ大リーグが舞台のドラマ作品
・所属球団は「ニューヨーク・ナイツ」
ロバート・レッドフォードが中年の新人大リーガーを演じています。ロバート・レッドフォードは、このとき48歳ですが、今観ても、なかなか恰好いいです。
音楽は『トイ・ストーリー』『カーズ』のランディ・ニューマンで、1920年代の古き良きアメリカの雰囲気によく合っています。
②『メジャー・リーグ』1989年
・恐らく1989年あたりのアメリカ大リーグが舞台のコメディ作品
・所属球団は「クリーブランド・インディアンス」
チャーリ・シーンが「チャーリー・シーン症候群」で燃え尽きる前のバリバリ時代の作品です。チャーリー・シーンは「Wild Thing」のテーマ曲に乗って登場する剛腕投手を演じています。他に『プラトーン』でも共演したトム・ベレンジャーがキャッチャー役で、ウェズリー・スナイプスが俊足外野手役で出演しています。ウェズリー・スナイプスにとって数少ないコメディ出演作品です。
また続編2作が作られ、「2」と「3」には「とんねるず」の「石橋貴明」が出演しています。
③『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』1999年
・恐らく1999年あたりのアメリカ大リーグが舞台のドラマ作品
・所属球団は「デトロイト・タイガース」
ケビン・コスナーが最後の試合に挑むベテラン投手を演じています。監督は、意外にも『死霊のはらわた』シリーズのサム・ライミです。『スパイダーマン』シリーズを展開するのは、この3年後です。
実在の人物をモデルにした作品
④『42~世界を変えた男~』2013年
・1946年のアメリカ大リーグが舞台のドラマ作品
・所属球団は「ブルックリン・ドジャース」
初の黒人大リーグ選手「ジャッキー・ロビンソン」の物語です。なぜ、初の黒人大リーガーが「800本塁打のジョシュ・ギブソン」でも、「2000勝のサチェル・ペイジ」でもなくジャッキー・ロビンソンだったのか?
ジャッキー・ロビンソンを演じたチャドウィック・ボーズマンは、2018年に『ブラック・パンサー』で大ブレイクしました。ハリソン・フォードは、ブルックリン・ドジャースのGMブランチ・リッキーを演じています。監督は、脚本家としても有名なブライアン・ヘルゲランドです。
⑤『オールド・ルーキー』2002年
・1999年のアメリカ大リーグが舞台のドラマ作品
・所属球団は「タンパベイ・デビルレイズ」
史上最年長ルーキー、35歳でアメリカ大リーグのマウンドに立ったジム・モリスの物語です。メジャー登板、第1球は、時速156kmだったそうです。ジム・モリスを演じたのは、デニス・クエイドです。監督は、『しあわせの隠れ場所』『ウォルト・ディズニーの約束』のジョン・リー・ハンコックです。
⑥『マネーボール』2011年
・2001年のアメリカ大リーグが舞台のドラマ作品
・所属球団は「オークランド・アスレチックス」
マイケル・ルイス著『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』が原作。ブラッド・ピット扮する「オークランド・アスレチックス」のGM、ビリー・ビーンは「マネーボール理論」によるデータ重視の戦略を実践し、貧乏球団の活路を見出そうと奮闘するお話。監督は、2014年の『フォックスキャッチャー』で第67回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で監督賞を受賞したベネット・ミラー。
主人公がプレイヤーでない作品
⑦『人生の特等席』2012年
・恐らく2012年あたりのアメリカ大リーグが舞台のドラマ作品
・所属球団は「アトランタ・ブレーブス」
クリント・イーストウッドがかつては名スカウトと名を馳せた老スカウトマンを演じ、疎遠だった娘と最後のスカウトの旅に出る父娘の物語です。娘役は『魔法にかけられて』のエイミー・アダムス、またライバル球団のスカウトマンとして、ジャスティン・ティンバーレイクが出演しています。
⑧『ザ・ファン』1996年
・恐らく1996年あたりのアメリカ大リーグが舞台のサスペンス作品
・所属球団は「サンフランシスコ・ジャイアンツ」
ロバート・デ・ニーロが「サンフランシスコ・ジャイアンツ」の熱烈なファンを演じています。また②の『メジャー・リーグ』で俊足外野手を演じたウェズリー・スナイプスが今度は、年俸4000万ドル、生涯打率310、ナ・リーグ5年連続打点王、MVP3回の「ボビー・レイバーン」を演じています。監督は、『トップ・ガン』『ビバリー』のトニー・スコットです。
日本が舞台の作品
⑨『ミスターベースボール』1992年
・恐らく1992年あたりの日本が舞台のコメディ作品
・所属球団は「中日ドラゴンズ」
外国人選手が日本の野球に悪戦苦闘するスポーツ・コメディ作品です。ニューヨーク・ヤンキースから中日ドラゴンに移籍する大リーガーをトム・セレックが演じ、ドラゴンズの監督を高倉健が演じています。トム・セレックと高倉健の「バディ・ムービー」でもあります。ナゴヤドームになる前の「ナゴヤ球場」が舞台です。
⑩『ヒーローインタビュー』1994年
・恐らく1994年あたりの日本が舞台の恋愛作品
・所属球団は「ヤクルト・スワローズ」
鈴木保奈美がスポーツ部に左遷されたエリート記者、真田広之が引退間際のプロ野球選手を演じています。
制作がフジテレビなので、フジテレビのトレンディードラマで活躍した俳優が各所に登場しています。スワローズの監督=武田鉄也、横浜ベイスターズのバッテリー=江口洋介と岸谷五朗などなど。主題歌の「HEART」をCHAGE&ASKAが歌っています。