「阝=こざとへん」は「偏=へん」で、「阝=おおざと」は「旁=つくり」です。デザインは、ほぼ一緒ですが、驚くことに、それぞれ、元になった漢字が違います。
「阝=こざとへん」は、「阜=おか」を省略した形で、意味は、「山・高台・もり土・階段」など「高い所」です。
●主なものとして
阪(さか)=高台+反(かたむくの意)⇒丘の傾斜になったところ
防(ふせぐ)=もり土+方(さまたげるの意)⇒盛り土で妨げる
阻(けわしい)=山+且(重なるの意)⇒山が重なる
降(おりる)=山+夅(両足が下に向かう様)⇒山から足が下に向かう
陰(かげ)=山+侌(くもるの意)⇒山の日のあたらないところ
「阝=おおざと」は、「邑=むら」を省略した形で、意味は、「集落・地域の状態・地名」などの「場所」です。
●主なものとして
邸(やしき)=場所+氐(とどまるの意)⇒泊まる場所
郡(こおり)=場所+君(あつまるの意)⇒村落の集合体
都(みやこ)=場所+者(あつまるの意)⇒人の多く集まるところ
郊(訓読みなし)= ※字が出てこないので、下の画像で説明します。
というわけで「部首の小話 今日は『阝=こざとへん』と『阝=おおざと』」でした。