「りっしんべん」は、「心」が変形したもので、「へん」として用いられます。というわけで、「りっしんべん」の意味は「心」です。漢和辞典で引くときも、「心」で引かないと出てきません。
忙(いそがしい)=本来、忙しいのは、心です。
慣(なれる)=本来、慣れるのは、心です。
忖度の意味も=「他人の心をおしはかる」です。
「快い・怪しい・怯える・怖い・悔いる・恨む・悟る・悩む・惨め・情け・惜しい・慌てる・惜しい」など、全部「心」で感じることがらなので、「りっしんべん」がついています。
では、問題です。次の漢字の「訓読み」は、何でしょうか?全部、心に関連する言葉です。それぞれの字を使った熟語を思い浮かべると近い意味が出てくるかもしれません。
①憐む
②愕く
③悼む
④慄く
⑤憾み
答え
①あわれむ(憐憫) ②おどろく(驚愕) ③いたむ(追悼) ④おののく(慄然) ⑤うらみ(遺憾=うらみをのこす)
※( )内には、熟語を入れておきました。
また「心」をベースと部首は全部で、3種類あります。
「したごころ」には、「慕・添」などがあります。
「部首の小話 今日は『りっしんべん』の意味です。」でした。