taketakechopの小話の世界

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部首の小話「集」の漢字で 木の上に 集まっている動物は 何でしょう?

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 今回は、「集」の漢字で、木の上に集まっている動物は、何でしょうか?という小話です。

 

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 「集」を分解すると「隹」と「木」に分かれます。木の上に集まっているのは、「隹」という動物なのですが、この「隹」が何の動物を表しているのでしょうか?

  

 

 

答え

 「隹」の訓読みは「とり」です。部首の場合は「ふるとり」と呼びます。というわけで、この漢字は「とり」を表しているのですが、ただ「とり」は「とり」でも「尾の短いとり」のことです。昔の人は、「尾の長いとり」と、「尾の短いとり」を区別しました。たぶん祭祀の関係で区別する必要があったのだと思われます。たまに神社に「尾の長いニワトリ」がいるのも、その関係だと思われます。

尾の長いとり=鳥=祭祀的に重要(?)

尾の短いとり=

 以上の意味から下の「とり」たちは、「」で表現されています。

(はやぶさ)・雀(すずめ)・雁(かり)・雉(きじ)

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 というわけで、「集」の漢字で 木の上に 集まっている動物は 、「尾の短いとり」でした。

 ちなみに「進」んでいるのも、「尾の短いとり」が進んでいます。「雄・雌」も元々は「尾の短いとり」のオスとメスを表しています。雄は「羽根を広げた尾の短いとり」のことです。雄の「厷」は、「広」が変形したものです。雌の「此」は「連れそう」という意味です。

 

「部首の小話『集』の漢字で 木の上に 集まっている動物は 何でしょう?」でした。