ドライバー＝運び屋が主人公のカーアクション映画４作

　アメリカやヨーロッパには「逃走を請け負うドライバー」というジャンルの映画が存在しますが、日本ではあまり見ないジャンルです。日本にも、あるのかなー。思いつきませんが、そんな「ドライバー」を主人公とする映画４作です。

『ドライブ』2012年

監督／ニコラス・ウィンディング・レフン
主演／ライアン・ゴズリング

　今更、僕がどうのこうの言う必要がないと思いますが、この映画、雰囲気が格好いいです。奇跡のような作品です。『ラ・ラ・ランド』『ブレードランナー 2049』の「ライアン・ゴズリング」がとにかく恰好いいのですが、その寡黙さは「ケン・タカクラ」こと高倉健に通じるような恰好よさです。
　なんと監督ニコラス・ウィンディング・レフン×主演ライアン・ゴズリング映画が他にもあると知り、急いで『オンリー・ゴッド』を収集して、観ましたが、……「うーん」。こちらは本当に色も映像も恰好良くて、雰囲気最高なのですが、ただ筋が…。僕は、ニコラス・ウィンディング・レフンという監督を、この２作しか知らないので、本当のところはとく分かりませんでしたが、兎にも角にも『ドライブ』は、傑作です。

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一応、『オンリー・ゴッド』の予告も。予告だけ観たら文句なく面白いと思います。

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『トランスポーター』2002年

監督／ルイ・レテリエ　主演／ジェイソン・ステイサム

　ドライバー映画で、もっとも有名な映画は『トランスポーター』でしょうか。『トランスポーター』は、その名の通り「運び屋」で、逃走専門のドライバーではないのですが、「１」の出だしでは、銀行強盗の犯人の逃走を手助けしていました。

　ただ、この映画はカーアクション映画というよりは、カーアクション＋カンフーアクションなので、ジャッキー映画の趣が強いように感じます。カンフー・スタイルは、ブルース・リー寄りです（この『トランスポーター』では、特に足の運び方が。）が、油まみれの中で闘うシーンを始めとしてバトルの内容は、ジャッキー・スタイルです。ヒロインもジャッキー・チェンの『ゴージャス』（1999年）に出ていたスー・チーです。シリーズは「３」まで続き、2015年には、エド・スクラインを新たな主役に迎えたリブート作品『トランスポーター イグニション』が公開されました。

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この人、頭剥げているのになんでこんなにも恰好いいのだろうか。

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『ザ・ドライバー』1978年

監督／ウォルター・ヒル　主演／ライアン・オニール

　時代が時代だけに上の２本観たあとだと、映像的には厳しいかもしれません。ただ上のジェネレーションにとって、「ウォルター・ヒル×ライアン・オニール」はなかなか魅力的な組み合わせです。ウォルター・ヒルは、チャールズ・ブロンソン主演の『ストリートファイター』で1975年に監督デビュー。この『ザ・ドライバー』は２作目でした。『ウォリアーズ 』『48時間 』『ストリート・オブ・ファイヤー』が初期の傑作で、とにかく「ザ・ハードボイルド」といった感じの監督です。 ライアン・オニールは、1970年の『ある愛の詩』で一躍スターとなるも、なかなかのバッド・ボーイぶりを発揮した俳優さんで、この『ザ・ドライバー』は、実の娘のテイタム・オニールが弱冠10歳でアカデミー助演女優賞を受賞した『ペーパームーン』（1973年）や、スタンリー・キューブリックの主演に抜擢された『バリー・リンドン』（1975年）のあとの話題作でしょうか。個人的には、1979年の『メーン・イベント』がお気に入りです。

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『ベイビードライバー』2017年

監督／エドガー・ライト　主演／アンセル・エルゴート

　ウォルター・ヒルの『ザ・ドライバー』に着想があるようで、そのためか、裁判所の通訳の声 で、ウォルター・ヒルが特別出演しているそうです。まだ観ていないのですが、ようやくDVDが収集できたので、早く観たいと思っています。監督は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』のエドガー・ライトです。ケヴィン・スペイシー、 ジェイミー・フォックスといった有名どころも出演しています。 

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