原哲夫
『コブラ』の寺沢武一、『白い戦士ヤマト』の高橋よしひろのアシスタントを経て、1982年「スーパーチャレンジャー」で第33回フレッシュジャンプ賞を受賞して、デビュー。
現在連載中の『いくさの子 織田三郎信長伝』第12巻が2018年12月20日に発売予定 です。
『鉄のドンキホーテ』全2巻
原哲夫の連載デビュー作。モトクロス×格闘技の新感覚バイク漫画。人気がふるわず、10週で連載終了。
原哲夫談
この作品は、連載が始まる前にネームを5話分ずつ描かされ、もっていってはボツをもらいました。また、連載が始まってからも、一週分を描きあげるのに10日近くかかっていたので、非常につらく感じました。
(集英社発行『北斗の拳SPECIAL ALL ABOUT THE MAN』より)
『CYBERブルー』全4巻
『北斗の拳』の連載終了後に始まった新連載。植民惑星「ティノス」が舞台のSF漫画でした。僕は結構気に入っていたのですが、世間一般には奮わなかったのでしょうか、連載半年で終了してしまいました。
『影武者 徳川家康』全6巻
隆慶一郎の小説『一夢庵風流記』を原作にした『花の慶次ー雲のかなたに』が好評を博したため、同じく隆慶一郎の小説『影武者 徳川家康』を原作にした歴史漫画第2弾です。この漫画も面白いと思ったのですが、これからというところで連載終了してしまいます。
『猛き龍星』全3巻
『鉄のドンキホーテ』以来の現代を舞台にした作品でした。本宮ひろ志の『男一匹ガキ大将』をリメイクする予定だったそうで、なかなか豪快なスケールでしたが…2作続いての短期連載となりました。
原哲夫談
「この物語は、当初、本宮ひろ志の『男一匹ガキ大将』をリメイクするつもりで、設定などは変えて創り始めたのですが、これがなかなか、ガキ大将にならない。描いていくと一向にかみ合わないようで、どうもしっくりこない。おっかしいなぁ、などとブツブツ言いながら描いてた訳です。まぁ途中で気がついたんですけど遅かった。でも漫画づくりは面白い。
(集英社発行『猛き龍星』第2巻の表紙帯の作者コメントより)
『SAKON(左近) -戦国風雲録-』第6巻
連載舞台を「週刊少年ジャンプ」から「月刊少年ジャンプ」に移し、連載開始した『SAKON(左近) -戦国風雲録-』は、『影武者 徳川家康』の主役を徳川家康から島左近に代えています。作風も忍術合戦や死闘が中心になりましたが、これまた短期連載に。僕の好きか嫌いでいえば、『影武者 徳川家康』の方が好きでした。この作品が原哲夫、最後のジャンプ作品です。
『公権力横領捜査官 中坊林太郎』全2巻
公権力横領捜査官「中坊林太郎」が活躍する痛快無比な作品です。2巻しかないのが残念です。高橋克典主演で映画化してほしかったけど、『特命係長 只野仁』と同じ趣になっちゃうか。
『阿弖流為II世』全1巻
平安期の蝦夷の英雄「アテルイ」が現代に転生して、坂上田村麻呂と「黄金の龍」を巡って激突するSF歴史漫画です。1巻なので、映画のような感覚で読める勝手のいい作品です。巻末には、1996年に「週刊少年ジャンプ」に掲載された特別読み切り「輝石燃ゆる時」が収録されています。
あと全く今回のお話には関係ないですが、このCMも良かったですね。
「『北斗の拳』の原哲夫の短い漫画7作品」でした。