taketakechopの小話の世界

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パーマン5号がいたのを知っていますか?パーマン5号は、山田のコーちゃんです。

パーマン (1) (てんとう虫コミックス)

 『パーマン』は、藤子・F・不二雄の中でも、人気の高い作品です。僕も、『21エモン』のつぎに好きな作品です。パーマンは、1966年と1983年の2度、雑誌連載されていますが、この1966年の初期連載に、実はパーマン5号が存在するのです。

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ちなみにパーマン1号~4号について、簡単紹介。

パーマン1号
須羽 ミツ夫。小学校5年生。

パーマン2号(ブービー)
チンパンジーの子ども。1966年度版では、動物園に住んでいて、外出するときは、屋根をガバッと豪快に外していました。1983年度版は、老夫婦のペットでした。

パーマン3号(パー子)
星野スミレ。人気絶頂のアイドル。

パーマン4号(パーやん)
大山 法善。12歳。大阪のお寺の子。パーマンの力を活用し、運送業を営んでいます。

  

 

 

では、パーマン5号について。

パーマン〈第3巻〉 (1981年) (てんとう虫コミックス)

パーマン5号は、どこにいるのか?

 小学館発行のてんとう虫コミックス『パーマン』第3巻コロコロ文庫『パーマン』第2巻では、「特大クリスマス」「わがはいの脱獄」(9ページの2コマ目のみに登場)の2話で「パーマン5号」を確認することができます。この「てんとう虫コミックス」と「コロコロ文庫のバージョン」は、「パーマン5号誕生」エピソードが収録されていないので、初めて読んだとき、急に一人増えた!?となり、誰だ。このパーマンは?と激しく困惑したのを覚えています。

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「バブーバブー。」と言っているのが、「パーマン5号」です。読んでいると、急に「特大クリスマス」のエピーソードに出てきます。それまでに何の説明もないので、戸惑います。

 

藤子・F・不二雄大全集 パーマン コミック 全8巻完結セット (藤子・F・不二雄大全集)

 全話収録の藤子・F・不二雄大全集『パーマン』だと、2巻に「パーマン5号」の初エピソード「パーマン5号誕生」が収録されています。

  

 

 

パーマン5号(パー坊)
山田 浩一。2歳の赤ちゃんです。パーマン1号こと、須羽ミツ夫とパーマン5号の山田のコーちゃんは、お母さん同士が同級生です。

 

 パーマン5号が初めて登場したのは、1967年夏の「少年サンデー夏季臨時増刊」に掲載されたエピソード「パーマン5号誕生」です。では、なぜ、パーマン5号の存在が消されてしまったのか?というと、2002年7月に発行されたコンビニ販売用レーベル「My First BIG」版『パーマン』によると、「パーマンをコミックにまとめる際に、パーマンは1号から4号までの4人に統一しようと、藤子・F・不二雄先生が方向を修正されたためと思われます。」とありました。結構、可哀そうです、パーマン5号。

 

「パーマン5号がいたのを知っていますか?パーマン5号は、山田のコーちゃんです。」でした。 

パーマン コミック 全7巻完結セット (てんとう虫コミックス)

パーマン コミック 全7巻完結セット (てんとう虫コミックス)

 
藤子・F・不二雄大全集 パーマン コミック 全8巻完結セット (藤子・F・不二雄大全集)

藤子・F・不二雄大全集 パーマン コミック 全8巻完結セット (藤子・F・不二雄大全集)