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漢字小話❸漢字の中で殺人事件

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 僕は記憶力が弱いので、漢字が苦手でした。

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 国語教科を教えることを生業にしているとき、「漢字博士じゃないんだから、 漢字を知らなくてもよいだろう。」などと開き直ってていましたが、紆余曲折あって、40代に入り、漢字を今一度、頭から勉強してみることに。とにかく記憶力が弱いので、やはり覚えることは、難しかったのですが、「漢字=表意文字」であるということに着目して、パーツ、パーツの意味を抑えることにしました。

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 今回は、そんなときに発見した漢字内殺人事件の小話です。

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  事件は「壁」の中で起きていました。この漢字の何処で、殺人事件が起きていると思いますか?興味・関心のある方は考えてみて下さい。Let' Thinking Time~.

  

 

 

解説

この「壁」という漢字は、4つのパーツから出来ています。

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①から順に説明すると、早速、答え発表になってしまうのですが、

①のパーツは、「しかばね・かたしろ」と呼ばれる文字です。これは、「人が死んで、手を伸ばし、横たわっている」ところを表しています。象形文字ですね。

②のパーツは、「口=くち」、そのものではなく、「大きな傷口」を表しているそうなのです。そうなると死因ですね。

③のパーツは、「辛=つらい」ですが、凶器です。この字は「奴隷の額に黥(いれずみ)を入れる針」を表しています。これも象形文字です。


 この①、②、③のパーツを連動させると、奴隷がを入れられたとき、失敗したか、何かで、大きな傷を負ってしまい、それが元で死んでしまい横たわっている状態を表しています。これは完全に殺人事件ですね。事件の説明は、終わったのですが、一応④のパーツについても説明します。

④のパーツは、「土=つち」です。「この死体の周りに土を盛って、壁を作った」ということを表しています。多分、奴隷だったから、きちんと埋葬されなかったんでしょうね。事件は、会議室で起きているんじゃない。漢字の中で起きているんだ!!という小話でした。

 ちなみに部首を「土」からを「しんにょう」に変えると「避」になります。死体を避けて、行くのです。納得。また「やまいだれ」に変えると「癖」になります。「癖」=「避けるべき対象」+「病気」だと言っているので、昔の人は「癖=くせ」を相当悪いものだと捉えていたのかもしれません。おしまい。※漢字の説明には、諸説あります。

 

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