Dwarfです。Dwarfとは、ドワーフのことです。ドワーフの起源は、神から知性と肉体を与えられたウジ虫 *1 からバージョンアップした闇の妖精ドヴェルグだと云われています。
現在は、あのJ.R.R.トールキン *2 の『ホビットの冒険』*3や『指輪物語』*4の影響で、
■体 格 小柄だけど、屈強。
■性 格 偏屈。頑固。義理堅い
■特 技 鉱脈に詳しい。金属加工。鍛冶全般。宝物の細工。
■住まい 洞窟
というイメージが定着しているでしょうか。
『ダンジョン&ドラゴン』(2000年)や『スノーホワイト』(2012年)や『白雪姫と鏡の女王』(2012年)でドワーフの活躍を確認することができますが、思いっきりドワーフを堪能できる映画は、やっぱり、J.R.R.トールキンの『ホビットの冒険』を原作とした2012年*5~2014年の『ホビット』3部作(ピーター・ジャクソン監督)でしょう。
ドワーフがたくさん出てきます *6。ドワーフの地下王国の映像もたっぷりで、「ああ、こういうふうだったのか、なるほど、良いものを観た。」と個人的には、とても満足のできる作品 *7 です。でも、ファンタジーの苦手な人は、苦手ですね。
スタジオジブリの『耳を澄ませば』(1995年)*8 にも、ドワーフは、出てきます。25分過あたりの地球屋での、仕掛け時計の件(くだり)です。天沢老人が仕掛け時計のネジを巻くと、コチン、コチンと小人の人形が動き出します。すると、雫(主人公)が「よくできてる。 ドワーフですね」と言い、天沢老人が「よく、ご存じだ。そうか、お嬢さんは、ドワーフを知ってる人なんだね。…」という僅か2分程度ですが。
そして、かなりイメージが違いますが、あのウォルト・ディズニーの『白雪姫』(1937年)に出てくる七人の小人も、実は、ドワーフです。そもそもドワーフに興味・関心・意欲を覚えたのは、この『白雪姫』です。原題の『SNOW WHITE AND THE SEVEN DWARFS』を見たときです。「これ、ドワーフか!?」と。でも、あれもドワーフだよね。ドワーフって、自由だな。
しかし、『指輪物語』のJ.R.R.トールキンは、この『白雪姫』 *9 のドワーフの描き方にかなり御立腹したそうで、遺言(!?)で、もし『指輪物語』を映像化することがあったとしても、絶対に「ディズニー・スタジオ」だけは、関わらせては、ダメと言い残したという逸話があります。ちなみに、現在も、この願いは、守られ、J.R.R.トールキン作品に「ディズニー・スタジオ」は、関与していません。お互いにとって、良かったです。
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*1:北欧神話に登場する巨人ユミルの遺体に湧いたウジ虫。
*2:ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン。イギリスの文献学者、作家、詩人。
*3:1937年に発表。
*4:1954年に第一部『旅の仲間』、1954年に第二部『二つの塔』、1955年に第三部『王の帰還』を発表。
*5:あまり知られていませんが、2012年は、3月に『白雪姫と鏡の女王』、6月に『スノーホワイト』、11月に『ホビット 思いがけない冒険』が相次いで公開されたドワーフ映画のあたり年。
*6:13人も出てきます。
*7:『ロード・オブ・ザ・リング』3部作と『ホビット』3部作も、taketakechop生涯のベスト10に入る有り難い映画です。
*8:監督は、スタジオジブリの屋台骨を支えたアニメーター、近藤喜文。1997年に他界。この人がもっともっと生きていたらなあ。
*9:『指輪物語』は、1937年9月21日出版で、『白雪姫』は、1937年12月21日公開。ほぼ同時。しかし『白雪姫』の影響力がスゴくて、「ドワーフ=小人」イメージが固定しちゃうのを嫌がったんでしょうね。