第2回は、
格助詞「が」と係助詞「は」の違いです。
格助詞「が」と係助詞「は」の違いを
簡単にまとめると下の表になります。
【格助詞「が」と係助詞「は」の違い表】
今回は、
①と②を説明していきます。
①「助詞の種類」
名前の違いだけなので、特に問題は、ありません。
②「主な働き」
格助詞「が」の「文の関係を作る」とは、
格助詞は、語につくと、
「主語・述語の関係」や
「修飾・被修飾の関係」といった
文節同士の関係(=文の関係)を作ります。
今回の「鼻が長い」の場合、
「鼻」に「が」がつくことで、
「鼻が」と「長い」の間に
「主語・述語」の関係を作っています。
一方、
係助詞「は」の「意味を副える」とは、
係助詞は、語につくと、
後続の述語と呼応し、
限定・協調・疑問などの意味を副えます。
勿論、
係助詞も、
格助詞と同じように、
文の関係も作りますが、
係助詞は、
「意味を副える」ということの方が重要です。
逆に
「格助詞」は、意味を副えないということです。
「は」が副える意味には、
①区別・題目 ②強調 ③繰り返しなどがあり、
今回の「鼻は、長い」の場合、
「鼻」に「は」がつくことで、
「鼻は」は、後述の述語「長い」と呼応して、
①「区別・題目」か②「強調」の
意味を副えている可能性が高いと考えられます。
第2回のまとめ
格助詞「が」と係助詞「は」の違いは、
意味を副えるか、副えないか。
第3回 格助詞「が」と係助詞「は」が扱う情報 に続く