taketakechopの小話の世界

taketakechopが展開するイラスト・映画・文法にまつわる小話の世界です。

漢字小話❷漢字の伝来時期

f:id:taketakechop:20180720061608j:plain

漢字の伝来時期は、

5世紀頃(西暦401年から西暦500年)、

もしくは、5世紀初めだと云われています。

5世紀というと、

古墳時代の真ん中あたり

大和政権の王が

九州地方から東北地方南部に至る各地の豪族を従え、

大王*1と呼ばれ始める頃です。

5世紀頃、

または、5世紀初めに

漢字が伝来したとする根拠は、

古事記』や『日本書紀』に

応神天皇の15年の年に

 百済王仁(わに)が

 『論語』(約2000種類の漢字)と

 『千字文*2』(1000種類の漢字)

 という書物を初めて献上した」という記録があり、

そこから、

漢字で書かれた「書物」が

「公式」に伝来した「応神天皇の15年」を

漢字の伝来時期と考えているそうです。

ちなみに、

応神天皇の15年」が西暦何年かは、

はっきりしていません。

5世紀中の何処かだろうということです。

また、

縄文時代(約8000年)+弥生時代(約2000年)

の約1万年の間、

「日本に文字は、なかった」というのが

通説になっていますが、

神代文字 *3 という

日本古来の文字が存在するという説もあります。

主な支持者には、新井白石 *4平田篤胤 *5 がいます。

 

蛇足として、

神世文字の可能性を、

漢字が5世紀以前に伝わる可能性を考えてみました。

f:id:taketakechop:20180720062825j:plain

上のAからBの200年間の間に

渡来した渡来人が

始皇帝が統一する以前の漢字①を伝えている可能性あり、

このBからCの600年間の間にも、

銅鏡や金印に漢字が刻まれており、

漢字は、伝わっていることは、伝わっている②。

それら(①と②)が神世文字に発展したか!?

これは、完全に勝手な想像です。

偉い人たちは、誰もそんなこと言っていません。

あしからず。

taketakechop.hatenablog.com

 

 

 

*1:おおきみ

*2:せんじもん

*3:じんだいもじ、かみよもじ=日本古来の文字の総称

*4:江戸幕府6代将軍・家宣と7代将軍・家継に重用され、「正徳の治」に貢献した儒学者

*5:今、密かなブームが起きている『仙境異聞』の著者でもある江戸時代の国学者