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中学校の定期テストの成績を上げるために把握しておきたい自分の能力

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 成績を上げると言いましたが、もう少し具体的に言うと次の3種類があると思います。

①点数を上げる。

②順位を上げる。

③評定を上げる。

①は、自分の努力で解決できる問題ですが、②と③は、自分と他人の比較になるので、
自分だけの努力では、どうにもなりません。というわけで、自分の努力で可能になる①の「点数を上げるについての小話です。


「点数を上げる」ために一番必要な能力は、何か?

それは、ズバリ「記憶力」です。試験の点数は、「記憶力の強さ」を表し、試験の順位は、「記憶力の優劣」を表しています。はっきり言って、この記憶力の強さというものは、努力でどうにかなるものでは、ありません。特に親の人たちは、まずそれを知ってもらいたいと思います。そうしないと、頑張っているのにも関わらず、点数に反映しない場合、頑張っている子供を攻めてしまい、悲惨な中学3年間を迎えてしまう可能性が出てきます。僕は、長い間、努力しだいで、どうにでもなるものだと思っていましたが…違いました。

 

 例えば、「評定1」で入学した人が「評定4」になって卒業したとか、「評定3」で入学した人が「評定5」になって卒業したという話を、まず聞きません。こう喩えるなら、分かるでしょうか。どんなに努力したって、誰もがあの「大谷翔平 *1」にはなれません。野球の才能も野球の才能も同じです。

 

「東大生を育てたお母さんたちの0歳からの教育方法」「東大に入る子は、小学校入学前のお母さん次第で決まる」「東大に入る子は、5歳で決まる」など、いろいろなうたい文句を耳にします。「0歳からの教育方法」、「小学校入学前で決まる」、「5歳で決まる」どれも、そうだと思います。なぜなら、生まれたときの「記憶力」が問題になるからです。同じ家庭環境で育った兄弟なのに、成績の出来、不出来があるのは、これで説明がつきます。平安時代の才女、紫式部も、ずば抜けた記憶力を称えられています。『脳を活かす勉強法』の茂木健一郎も、著書の中で「僕は、昔から記憶力には自信がありました。」と書いてます。

 

 決して、「記憶力の高い」人間が「頭が良い」人間だとは思いませんが、ただ、中学校の成績には、「記憶力」の優劣が直結しています。 ですから、まず、確認することは、「自分の記憶力の強さ」です。記憶力が強いのか、弱いのか、それで、勉強の仕方が大きく変わるからです。「記憶力の強さ」を確認する方法は、いろいろありますが、もっとも簡単な方法は、適当な数字を誰かに、1秒間隔で言ってもらい、その数字を何ケタまで覚えていられるかを、確認するだけです。平均は、6ケタだそうです。僕は、記憶力が弱いので、5ケタしか覚えれません。哀し。


 次に確認することは、自分が完全に覚えるために必要な回数です。「忘れてしまう」と「忘れない」の境界線を、数字で把握します。例えば、漢字を何回、書いて覚えれば、忘れないかということです。

 

暗記したい10字の漢字5回ずつ、書いて覚える。

60分以上空けて、「書き取りテスト」をします。

③1問でも間違えたら、違う漢字10字で試します。

 ただし、書く回数は10に増やします。

60分以上空けて、「書き取りテスト」をします。

⑤1問でも間違えたら、また違う漢字10字で試します。

 今度は、書く回数を15に増やします。

⑥これを「完全正解」できるまで繰り返します。

 

全問正解できたときに、書いた回数が自分が完全に覚えるために必要な回数です。これで、自分の記憶力の強さが分かりました。あとは、自分の記憶力にあった勉強方法を見つけて、実践しましょう。あと、自分の記憶力にあった勉強時間の確保も必要です。悲しい現実ですが、記憶力の弱い人ほど、勉強時間は増大していきます。

【まとめ】

①自分の記憶力の強さを知る。

②自分の記憶力にあった勉強方法を身につける。

②自分に必要な勉強時間を確保する。

*1:2018年、二刀流でメジャーリーグを騒然とさせている野球選手。